ポケ文太郎

ロバート・アルトマンのイメージズのポケ文太郎のレビュー・感想・評価

4.5
1972年 イギリス🇬🇧

〈ロバート・アルトマン傑作選〉@角川シネマ有楽町にて

以前から見たかったロバート・アルトマン監督のミステリアスなスリラー・ドラマ

児童書作家の女性、ある晩正体不明の女性から夫の浮気を示唆する電話を受けてから幻視や幻聴に悩まされる、静養のため夫婦で田舎へ行くも彼女の症状はますます酷くなっていく…

優しい風の夫
よく喋る死んだはずの元恋人
途中から登場する元恋人と彼の娘
その娘はどこか主人公の幼少期に似ている

彼女の苦しみを理解しないで欲望を押し付ける男たち
苦しみをながらも突如豹変する主人公

主人公の妄想にハマって頭の中が混乱していく感じで、なかなか面白かったです
統合失調症?と言ってしまったらそれまで
いろんな解釈・考察をして観たい作品です

劇中語られる童話は主演のスザンナ・ヨーク本人が執筆した『ユニコーンを探して In search of unicorns』
この脚本も監督と彼女の共作

『ナッシュビル』『ウェディング』みたいな群像劇が得意な監督の印象でしたが、こんな奇妙で最高な映画も撮っていたとは
これは本当に傑作!
ポケ文太郎

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