エアール

覗かれる女のエアールのレビュー・感想・評価

覗かれる女(2006年製作の映画)
3.3
Every minute, 3 people become victims of stalking in the United States.

What concerns us most is that recent technology has created a golden age for predators to track and terrorize.

Hidden video cameras, microphones and other spy equipment can now be purchased for next to nothing and are available through the Internet and retail stores everywhere...


いや〜
ストーカーくんもなかなかやってくれるじゃありませんか 笑
盗撮、盗聴、住居侵入、ちょっとかじった行動心理学の実践、…
せっかく能力あるんだからもっと別のことに活かせれば
みんな幸せになれるのにね〜

なんのひねりもなくまさしくタイトルの通り、
日常を覗かれる女と
女の日常を覗く男のお話です。
どちらかといえば”覗く側”の視点で展開されていくので
あら、こんな感じなのね
っと一種の疑似体験をしたような感覚にさせてくれます。
カメラ越しに伝わる男の息遣い
ーーいったいお前さんは何にそんな興奮してるんだいと、
不快さの極みと言っても過言ではありません。
敢えて違う表現をするのなら
それだけうまく作られてるってことなのかな…

一月か、二月か正確な”観察”期間は定かじゃありませんが
徹底的に”標的”の日常を分析
ーー行動パターンだったり、観てる映画や聴いてる音楽、部屋の間取り、インテリアなんかから趣味や関心事を探るなど、
”観察”だけでは満足できず偶然を装って直に会い、
しっかり予習しておいた内容から会話を弾ませ、
愛想よくして親切に、
何かの誘いを受けても適当な言い訳を添えてきっちり断ることも必要、
そうやって相手のガードを緩めていき
少しずつ、でも確実に”標的”との距離を縮めていきます…と

”標的”ご本人も最初は違和感を覚えるかも分かりませんが
不運続きとなれば冷静な判断力は失われ
ようやく気づいた時にはすでに手遅れ、
相手の思うツボなんですね〜 笑

ってなわけでまとめますと
初対面なのに趣味がこれでもかと一致するようなケースには警戒を、
家内の家具や物の配置などで微妙に変わっていたり、違和感を感じるところがないかよくご確認を、
勘が働く友人の意見は大切に、
相手と出会ってから悉く不運続きに該当する場合も要注意、
相手の話に矛盾がないか、相手のボロを誘うような会話の誘導も効果的かもしれません。


公園にて
芝生の上でじゃれあうカップルを
愛犬を散歩し遠くから複雑な表情を浮かべて見ている女
ーー最近恋人とケンカして別れたばかりなのか…傷心中であるのは見てわかる、
そんな女に目が吸い寄せられた男、
こうして男は女を尾行し、隠し撮りが始まる…
エアール

エアール