ハマー・フィルムと名興行師ウィリアム・キャッスルが組んで製作された本作は、1932年の「魔の家」(原題は同じThe Old Dark House)のリメイクらしい。大元は「夜の来訪者」を書いたJ.B.プリーストリーの小説らしいから、原作はもしかしたらかなり面白いんだろうか?1932年版は未見だが、当時の批評では1932年版の足元にも及ばないとか散々な言われようだったみたい。
人がバンバン死ぬが、ふざけ倒しているので、暗くなるとかは全然ない。ホラー&ミステリな雰囲気はあるものの、ミステリ的にも推理出来る要素は微塵もないので無視していい。単なるホラー風味のブラックコメディ。 ギミック映画の帝王と言われたキャッスルならでは、忍者屋敷のようなからくりの数々がギャグに転化されているのはまあまあ楽しい。 とはいえ、トム・ポストンの情けない外国人というコミカルなキャラクターだけで持ってる感じは正直ある。ロバート・モーレイの怪演も健闘はしているが。 ジョイス・グレンフェルどこかで見た事あると思ったら、”Narcissus The Laughing Song”の人だ!役者としては初めて見たかも。