よどるふ

キラーカーズ/パリを食べた車のよどるふのレビュー・感想・評価

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小さな町が抱える大きな秘密を相対的な視点をもって仰々しく描こうとしていない点は、いまの目から見ると新鮮さを感じる。『トゥルーマン・ショー』の監督作品として見ると、「閉じた世界の崩壊」によって映画を締めるところが共通点か。

トラウマによって車を運転できなくなった男の回復のさせ方はかなり異常だが、それがこの作品の独自性になっている。暴走族との対立とか、車を覆わんばかりのトゲトゲの車とか、ウィアー監督と同じオーストラリア出身の監督、ジョージ・ミラーによる『マッドマックス』シリーズの元ネタとしても楽しめる。
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