みきぴん

ヨコハマメリーのみきぴんのネタバレレビュー・内容・結末

ヨコハマメリー(2005年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

渚ようこ の唄う 
伊勢佐木町ブルース が沁みる

メリーさんに関わった色んな人が
自分の人生と重ね合わせて
メリーさんを語る
戦後の混乱期を生き延びた
男たち 女たち
生きていく為に身を売った
女たちの強い眼差し

和田誠の映画「麻雀放浪記 」や
五社英雄の映画「肉体の門 」で
魅せられた
男や女たちが
そこに実在していた

戦後すぐの文化や
ヨコハマという土地柄
パンパンと呼ばれた娼婦たちや
根岸外国人墓地に埋められた
赤ん坊たち
すべての混沌を呑み込んで
メリーさんは街を生きる

白塗りは
重ねて塗って足していくのではなく
仮面を被るように白く塗る事で
自分の肉体を消していく作業なのだと
舞踏家の大野慶人 は語る

そしてメリーさんに魅せられた女優は
「よく生きたね、よく生きたね」と
ささやく

シャンソン歌手 永登元次郎 の
唄う「マイウェイ」に
がっつり やられたところで
エンドロール♬
渚ようこの伊勢佐木町ブルース♬
ドゥドゥビ ドゥビドゥバ
ドゥビドゥバ〜♬

最高!拍手!
みきぴん

みきぴん