佐藤克巳

東京は恋するの佐藤克巳のレビュー・感想・評価

東京は恋する(1965年製作の映画)
4.0
これ程映画でスターとして活躍した歌手は、舟木一夫以外では美空ひばりしかいないだろう。舟木の哀愁漂う歌声に磨きがかかり、柳瀬観監督の映像感覚と五輪後の新しい東京の雰囲気をたっぷり含ませた青春歌謡映画の佳作。葉山良二の看板屋に堺正章と勤務する例によって好青年過ぎる好青年舟木に、親友和田浩二率いるバンドが絡み、想いを寄せる伊藤るり子との三角関係は定番、舟木が和田に譲る形で決着。キャバレーでのバンド演奏はバディー・ホリー張りの黒眼鏡がイカす和田とヤング・アンド・フレッシュの面々が観られて貴重。山本陽子がドライ過ぎて損した感じ。
佐藤克巳

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