このレビューはネタバレを含みます
たくましくサバイブしていく女性像がいこにもポール・ヴァーホーヴェンという感じで、パワフルな映画だった。主人公が置かれた環境の過酷さが半端じゃない。家が浸水して弟の犬が溺死したり、溶剤を手を浸して工場で働いたりといった場面とか、次から次へと出てくるクズな男たちの描写が強烈。壁に映る影で遊んでたら…の場面もすごい演出。終盤の「世の中お金がすべてなのね…」というケティの諦感の一言がずっしりくる。そこを超えるものも描いて欲しかった気もするけど、あそこで終わるドライさが味なのかもしれない。