MikahJay

娼婦ケティのMikahJayのレビュー・感想・評価

娼婦ケティ(1976年製作の映画)
3.3
クソ生意気など根性娘の成り上がり一代記をお下品な映像で描く、という点では、伝説の『ショーガール』に通ずる。貧困→レイプ→娼婦落ち(しかも実母に売られる)、という『名前のない女たち』ばりの王道転落ぶりも、主人公のキモが据わり過ぎているせいであまり悲惨に見えず。そこまでで時間を半分使ったせいか、その後の展開はかなりムリヤリ急ピッチ。『わらしべ長者』ばりのファンタジーよこれ。あと世界観の作り込みがいま一歩。パン屋を襲うシーンとか、弟が変態に連れ込まれる公衆トイレとか、突如20世紀になってる。
家族をあっさり見捨てるのは素晴らしかった。

余談だけどオランダ語って本当英語に近いのよね。ところどころで突然耳馴れたフレーズが飛び込んでくる。
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