けすん

裏切りのサーカスのけすんのレビュー・感想・評価

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)
3.8
内容を一回で理解するのは相当苦労すると思う。登場人物が多いし、序盤から登場していない人物名やプロジェクトについてなど頭がこんがらがった。自分は二回見てやっとある程度話がわかった。見る回数を増やしていくごとに気付かなかった伏線など新たな発見があると思うので、是非複数回の試聴をお勧めする。

ジョーンの冷静かつ冷酷なスタイルが最高にクールだった。ピーターに彼氏と別れさせ命の危険に晒したり、リッキーに嘘をついたり一見酷そうに思えるが最終的な未来が彼には見えていたと思えた。

誰がもぐらかは割と簡単に予想がつくとは思う。しかしサーカスのメンバー誰もが疑わしい行動を取っており、特に一人一人の顔がアップで映るシーンは印象に残った。

ラストシーンが本当に良かった。ポップな曲とは裏腹に、映された人物たちは皆悲しそうな表情を浮かべていた。真実を知ってしまい、もう会えないことを悟った彼らには自然と同情してしまった。そしてジョーンが堂々とした表情でコントロールの席に座った時は鳥肌が立った。
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