このレビューはネタバレを含みます
1863年、南北戦争真っ最中のメリケン。
銀行強盗を働いたならず者6人がセイフハウスに選んでおいたトウモロコシ畑の屋敷でドイヒーな目に遭う。
全体的に地味で、怪異が起こるテンポもお世辞にも良いとはいえず、一つ一つに関してもインパクトがあまりあるとはいえない。
舞台も薄暗くて変わり映えしないといえばしない。
のだけど、逆を言えば、屋敷内が本当に薄暗くて「なんか出てくんじゃね?」と言うくらい薄気味悪く、ホラーとしては100点満点。
小物や衣装に関してもこだわっていて、ちゃんとならず者たちが使う銃がコルトM1860アーミーだったりするのでそう言うところはしっかりしているなぁと。
グロテスクな描写も決して多くはないけど、頭部を撃ち抜いたりはらわたベロベロ〜ンもあったりするので良い。
詳しいことは明言されないけど、ラストも「館に取り込まれてしまった」と言うような余韻があるもので個人的に好きだし、公開当初はあまりパッとしなかった印象だけど、へレディタリーやウィッチなどの雰囲気のあるホラーが出てきている今現在なら、多少は評価変わったのでは?と思う。
ストーリー自体はのっぺりしていてあまり盛り上がるものではないけど、個人的には雰囲気共々、たまに観返したくなるくらい好きな作品。