オリジナルはイ・マニ監督が1966年に撮った「晩秋」。ヒョンビンが時々チョン・ウソンに見えたり、湯唯って永作博美にちょっと似てるなーなんて思いながら観た。薄暗い雰囲気で統一された映像が湯唯演じるアンナの鬱屈した心情と絶妙にマッチしていて、フン(ヒョンビン)のフォークを使った見事な「振り」で感情を一気に爆発させるシーンは溜飲が下がる思いがした。どこにも居場所がないアンナやフンの暮らしぶりから異国で暮らすマイノリティの悲哀なんかがチラチラと見え隠れするし、ハッピーともバッドとも取れる結末も想像力を掻き立てて良かった。
16/02/28 再鑑賞