上海十月

にっぽん泥棒物語の上海十月のレビュー・感想・評価

にっぽん泥棒物語(1965年製作の映画)
4.2
あの松川事件より当時現場にいた泥棒が証言した内容に基づいて映画化したコメディ。コメディだが山本薩夫が映画にしているんで前半と後半は、色合いがかなり違う。後半は、松川事件をでっち上げようとする警察と検察を元泥棒が証言して泡を吹かすという感じだ。三国連太郎の演技は、秀逸でしんみりさせたり、笑わせたりと良かった。佐久間良子は、演技がみんな同じ。若き弁護士に千葉真一や室田日出夫も出演、新派、文学座とかも出演していてキャストが珍しい構成。伊藤雄之助の怪演もよかった。反権力を標榜する山本薩夫作品らしい映画でした。
上海十月

上海十月