にっぽん泥棒物語の作品情報・感想・評価

にっぽん泥棒物語1965年製作の映画)

製作国:

上映時間:117分

ジャンル:

4.0

「にっぽん泥棒物語」に投稿された感想・評価

実在の事件が下地にありヘヴィになりがちな題材だが三國連太郎のユニークな物言い、そのキャラクターが爽やかな風を運んでくれる。

法廷での佐久間良子の抜きのカタルシスは言わずもがな
<嘘つきは泥棒の始まり>はキマりまくってた。
HACHI1965

HACHI1965の感想・評価

5.0
泥棒という言葉さえ使われなくなってきているが、二十数年前いやもっと前に三本立てで潰れそうな映画館で見て以来久しぶりにDVDで見直し。やはり日本の喜劇って面白いそりゃそうだこの国の喜劇だもんなと改めて納得。いまは亡き三国蓮太郎のその言葉や仕草には目が離せないほどの面白さとバイタリティーが溢れている傑作。
三國連太郎の最高傑作。

主人公の林田は、戦後間もない頃に蔵破りの泥棒稼業に勤しむ。

やがて、盗品を 何も知らない嫁が質屋に売ったことから足がつき刑務所へ。

刑務所暮らしで知り合った子分と、蔵破りに行くが失敗!

やっとの思いで逃げた時に、とんでもない場面に出くわす・・。

コミカルな場面も多いけど、特に蔵破り失敗以降はシニカルな内容に。

ラストの法廷シーンでは、シビれる程良かったです。

配役も、刑事役の伊藤雄之助、若い弁護士に千葉真一、ベテラン弁護士に加藤嘉、再婚した嫁に佐久間良子と、味のある役者、ビジュアルの良い役者が揃ってます。

ちなみに、裁判で被告側の支援者に室田日出男(千葉真一と同じ側にいるのが(笑))、最初だけですがメインな扱いの潮健児が印象的でした。

簡潔な笑い
潔い描き方
天井裏の着物
入れ歯を入れながらしゃべる
みんなでお母さんの死に目に合わせようと講義
裁判中の妻の笑み
最後の終わり方、想像させる
泥棒→いい人
警察→悪い人
の原型
罪を犯す後悔と、本当にいい人とは何か?
戦後の世の中を生きる貧しい人々の共感
マツダ

マツダの感想・評価

5.0
三國連太郎vs伊藤雄之助
二人とも顔濃いし演技合戦すごいし色々濃厚
裁判シーン爽快だったなぁ

2回目(2017.10.8)
いやぁ傑作
築き上げてきた名誉を捨てて証言するっていうとこが素晴らしい
あるチンケなコソ泥の視点から松川事件を抉り取るというちょっと変わった映画だ。
三國連太郎のすっとぼけた演技が面白くて、コソ泥時代はもちろん、過去を隠して名士となった後でも面白い。
コソ泥だった頃が嘘のような人格者となるが、ふとした時にコソ泥の癖が出たりして笑える。
そんな奴が名誉を捨てて、かつての知り合いの為に冤罪を晴らすことを決意するってところがまた良いのだ。
裁判所にちゃっかり来ている佐久間良子も泣かせる。
伊藤雄之助の陰湿な刑事役も物凄い存在感。三國との対決シーンはコミカルながらも超重量級だ。
さすがは山本薩夫。コメディ作品でも重量級の映画を作るもんだなあ。
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.5
自分は東北だから分かるけどこれは字幕が要るんじゃないの。
ラストぐっときたけどでも三國さんの訛りはちょいおかしくない?タイホした若手のお巡りさんはネイティヴだなと思った。
タバコの火つけるのあざやかだったな。
青二歳

青二歳の感想・評価

4.7
圧倒のお国言葉。見事!物語は1948年戦後3年の東北に泥棒稼業"破蔵師"として生計を立てるもぐり歯科医の波乱の半生。東北弁を繰る三國連太郎、伊藤雄之助ほか演技巧者が力強く人間の誇りを見せる。それぞれが厳しい世情に正面から向き合い、己れの職務、立場に尽くし、各々の筋を通す姿が貴い。刑事伊藤雄之助のねばっこいユスリさえ感服する。「じぇんじぇんありません」
池野成の音楽もイカす。
三國と雄之助。胸焼けしそうな濃顔2人の東北ズーズー対決。ラストは落語のような切れ味。@神保町シアター