◎手練れのComedy全部盛り時代劇but長過ぎる

1959年 宝塚映画 東宝配給 カラー 35㎜ 99分
シネマスコープ　＊状態に支障なし 褪色も僅か

フランキー堺主演のコメディ時代劇だが、演出がしっかりしているのか、役者のアドリブ任せにせずにコントロールの効いた笑いが心地よく、カラー画面も構図も管理され、万事手抜かりなく丁寧に作られた娯楽大作になっている。

特に茶っきり娘として登場するザ・ピーナッツとフランキーによるミュージカルシーンは抜群に楽しい。

しかし、如何せん長過ぎる。

加東大介の次郎長親分は良くしたものだが、鶴田浩二、丹波哲郎は仕どころがなく役者の無駄遣いの感あり。

《参考》
＊1 暴れん坊森の石松
1959年8月30日公開、99分、コメディ／時代劇
moviewalker.jp/mv26205/

＊2 幻想館　暴れん坊森の石松
www.ne.jp/asahi/gensou/kan/eigahyou23/abarenbomorinoishimatsu.html

＊3 キノネート　暴れん坊森の石松
www.kinenote.com/sp/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=26386

《宝塚映画祭2024 公式サイト》
第25回 宝塚映画祭
2024年11月1日（金）〜7日（木） シネ・ピピア
https://www.takarazukaeigasai.com/2024/

宝塚映画らしく前半は、関西喜劇人のダイマル・ラケットやミヤコ蝶々・南都雄二等の登場で偽森の石松騒動をコメディタッチで展開し後半、追分三五郎鶴田浩二が黒駒勝蔵山茶花究一味に先入してから清水次郎長加東大介との甲州路対決となる佐伯幸三監督の娯楽時代劇映画の佳作。「ちゃっきり節」をザ・ピーナッツ🥜と森の石松フランキー堺の競演シーンが楽しく、ビガシマル醤油が落下するダイナミックな大喧嘩は見もの。