Jumblesoul

もっとしなやかに もっとしたたかにのJumblesoulのレビュー・感想・評価

4.0
妖精か小悪魔かといった人間離れした可愛さの森下愛子はもちろん、キャスト陣が魅力的な70年代末邦画の傑作。
森下に並ぶ主演で、いつの間にか消えてしまった名女優高沢順子がいい。少し病んだキャラは演技を超えた素の物といった印象。
この頃は売れない俳優でホームレス同然の生活だったらしい奥田瑛二も好演。彼を主演男優に抜擢した藤田監督のチョイスが素晴らしい。
他の脇役陣や最後の最後に登場の蟹江敬三といい、物語がそれほど目新しくない点をカバーしている。
でも奥田瑛二の最後のあれは無理やりっぽくて減点。高沢順子と子供のラストシーン描くためとはいえ、もうちょっと違う筋もあったのではないかと思うと惜しい。
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