思わせぶりな邦題にまんまと嵌められ思わず鑑賞。単なるサスペンスだと思っていたら、なんだか不快指数も高め。劇中のフランス語と哲学的なセリフの相乗効果でアンニュイ雰囲気がしていたかと思えば、低い犬目線のカメラワークでサスペンスチックな雰囲気もあったり。ラストは見ていられず、見終わっても後味がかなり悪かった。でも、全体的に見ると嫌いではないという不思議な映画。
犬の立場から見る人間って、あんなに高慢なんだろうか。だから、本能のままに生きるバクステール君がすごくまともに映る瞬間があってちょっと健気で可愛かった