たてぃ

フェイトレス 〜運命ではなく〜のたてぃのレビュー・感想・評価

4.2
少年の視点からのホロコースト作品でしたが、「やっぱり体験した人にしか分からないことってあるよなぁ」と強く感じました。それと、ダニエル・クレイグさんが出てきてビックリ(°_°) 2シーンくらいでしたが。

ノーベル文学賞を受賞したユダヤ人作家による自伝小説。
第二次世界大戦下の1944年、ナチスに占領されたハンガリーの首都ブダペスト。他国同様、ユダヤ人狩りが始まり、主人公である14歳のユダヤ人の父親が「労働キャンプ」に送られることになり、少年は郊外の工場に働きに出ることになる。だが、工場へ向かうバスを途中で降ろされ強制収容所送りに。ガス室送りは免れたものの、過酷な労働が待ってる収容所へ…

収容所内の出来事が描かれている作品は何度か見たことあります。ただし、この作品では収容所から解放され帰国した後の主人公も描かれており、そういう意味では異色の作品かもしれません。

ハンガリーにいたユダヤ人は80万人くらいで大戦で生き残ったのは25万人だったそうです…
つまり…ある小学校に80人が新入生として入学し2クラス構成だったが、卒業の時には25人しかいなかった…なんて想像したらゾッとしますよね…
そして、生き残った人たちも生き残り方や戦争の見方も異なるんだなぁと鑑賞後に思いました…
たてぃ

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