ノーベル賞作家ケルテース・イムレが、自らのホロコースト体験を綴った自伝的小説「運命ではなく」の映画化、作者自ら脚本も執筆。
第2次世界大戦中のブダペストで、父親と継母と共に暮らす14歳の少年ジュルカ…
ジュルカの瞳の色が美しい
明日 召集される父親のために祈るシーンが絵画です
ガラス窓の向こうの世界にいる少女 緑の瓶が並ぶ
配管から滴り落ちる水滴
滑車の中に吹き込む綿のような雪
囚人となっ…
ハンガリー製の骨太なホロコーストもので、ノーベル文学賞作家イムレ・ケルテスの少年時代の話。
反戦が下地にある普通の戦争映画では拾わないようなシーンがいっぱいあって、かなり新鮮な視聴体験になった。
ハ…
この作品好き。
あの経験後、それでもそこに幸福があったことを認めて伝えようとするって凄く強い。一方でマイナスの感情があることも認めているし吐き出してくれているから、親近感めいたものを抱く。
とても素…
このレビューはネタバレを含みます
久し振りにキツいものを見た。2002年にノーベル文学賞を受賞したユダヤ人、Kイムレの自伝。それだけにただただリアルだ。今までアウシュビッツものを何作が見ているが、これは結構しんどいレベルは高め。
…
地獄を見たと、見ていない人間は口にする。
しかしそれは経験していない人間の、単なる軽々しい言葉でしかない。
幸福とはなんなのか。
強制労働を強いられ、膝に蠢く虱を見つめながら、死体と共に運ばれ…
ホロコーストを扱った映画の中でも異色だと思う。
当時の描写は凄まじい。だけど原作著者の実体験ということで淡々と描かれていた印象。だからこそ主人公が静かに憔悴していく様はとにかくリアルで心が痛かった…