ホロコーストを描いた作品は多くあるけれど、この作品は他の作品にない視点での1本だったなと思う。〜運命ではなく〜とあるが、電車かバスどちらかを選択、警官に「逃げろ」と目配せされたにもかかわらず、その場に留まった等は自身で選択してるんだよな。収容所の生活の細かな描写、戦後主人公が選んだ選択。幼くても収容所で一度死んだ人生を体験すれば、元の自分には戻れるはずもなく。が、収容所の中で幸せも存在したという単語が出てくるあたりがこの映画が他とは違う所以か。ノーベル文学賞を受賞しホロコーストを体験を綴ったハンガリーの作家ケルテース・イムレの自伝小説を映画化したそうです。2時間20分見応えあります。良かったです。
