猫脳髄

無邪気な悪魔におもちゃが8つの猫脳髄のレビュー・感想・評価

2.5
邦題が凝っているのは「この子の七つのお祝いに」(1982)のフォロワーかしらと思っていたら、1974年の初公開時の原題が"People Toys"で、再公開時に"Devil Times Five"および"The Horrible House on the Hill"と改題されていた。

精神病院からの移送中の事故で脱走した5人の凶悪な子どもたちが、雪に閉ざされた山荘に潜り込み、頃合いを見て大人たちを襲撃するというサスペンス。

まず素人じみた大人パートが演技も脚本もカメラワークもドイヒーで観てられない。そこに加えて、なかなか凝ったやり方で大人を血祭りにあげるゴアシーンが、何と長尺のスローモーションという最悪の処理を施してしまった。スローの殺害シーンほどダサいものはないうえに長尺。血糊も足りない。製作側のドヤ顔を踏みつけたい衝動に駆られる。さらに死に際の間抜けな顔のクロースアップなど、コメディと思わなければやってられないほどである。殺害方法のバラエティでかろうじて★2.5だが、おススメはしない。
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