寂々兵

バニシング・サブウェイの寂々兵のレビュー・感想・評価

バニシング・サブウェイ(1996年製作の映画)
3.7
A.J.ドイッチェ『メビウスという名の地下鉄』の映像化。まあタイトル通り地下鉄が突然消えた!というSFスリラーで、ドラマも何もかもすっ飛ばしてOPクレジットの最中にひっそりと地下鉄がバニシングする無駄のなさに感嘆。映画の大半は特に華のない青年が意味不明な数式を駆使して地下鉄消失の謎を解き明かすという『シンゴジラ』的アプローチ(適当)だけど、後半からは教授の娘とのボーイ・ミーツ・ガール地下疾走、突如現れた地下鉄に追われたりといった動的なシーンも増えて嬉しい。何より消えた地下鉄が今でも違う次元で変わらず走り続けていたら?という仮説が怖すぎる。現実で消えた旅客機も同じように今もどこかで飛び続けていたらと考えると都市伝説的妄想が捗る。
寂々兵

寂々兵