モントリオール市内で高級娼婦の転落死体が発見される、自殺か他殺かは不明
捜査の過程で刑事はある新興宗教の存在に気づく…

カレン・ブラック様とクリストファー・プラマー主演のサスペンス

70年代ブームだったオカルト映画の雰囲気ぷんぷんの作品ですが、ホラーの要素は殆どありません

娼婦と刑事のふたつの時間軸が交互に描かれるストーリー
所々で流れるカレン様の美しい歌声♫
登場人物は皆心に深い闇

ちょっと話の進み具合がまったりし過ぎでもないですが…
カルト女優になる前のお美しいカレン様が拝める、なかなかの掘り出し物でございました👍

カルトなのかオカルトなのか、というサスペンスで（リバースクロスや黒ミサとか出てくる）風味は「セブン」などが近い印象。

七大罪的テーマ＆富裕層イメージがイカれポンチ臭していたが、多重構造のストーリーと、映像カットや曲の雰囲気は独特で美しく再鑑あればリマスターで観てみたい作品。

刑事コロンボも手掛けたことのあるハーヴェイ･ハート監督による1973年のサスペンス映画。高級娼婦エリザベス(カレン･ブラック)の死の謎を刑事ヘンダーソン(クリストファー･プラマー)が追う。事件後の捜査と事件一日前の時間を交互に描くことで見えてくるエリザベスの悲しき境遇。原題でもあるPyxとは聖体容器と呼ばれるキリスト教の道具のことらしい。カルト教団の存在などから「ローズマリーの赤ちゃん」を連想した。オカルティックな雰囲気を掻き立てる音楽は惹かれるものがあるが、全体としては凡百のサスペンスの域を出なかった。