☆ 犯罪/ ドラマ/ ミステリー/ ラブロマンス

• #ミステリー1990sZl
• #ラブロマンス1990sZl
• #撮影PeterSova
• #音楽ZbigniewPreisner
• #編集ChrisWimble
• #衣装PhoebeDeGaye

昨日

邦題：七月の宴 

＜内容＞ 
ビクトリア朝時代の英国。恋人を追ってとある町にたどり着いたイザベラ（エンベス・デイヴィッツ）は、靴職人のベンに助けられ、彼の家に身を寄せることとなる。暖かく迎えられるべラだが、3人の息子、ジェド（ジェームズ・ピュアフォイ）、コン（ビル・チャップマン）、マッティ（K・アンダーソン）は彼女に好意を寄せるようになる。やがて彼女はコンと結ばれるが…。 

イギリスの美しい田園風景を背景に、若い女性と彼女に関わったがために起こった一家の悲劇を描く。H・E・ベイツの小説を「眺めのいい部屋」のマーチャント・アイボリー・プロダクションが映画化。監督は「ロレンス1918」のクリストファー・メノール。 


〈感想〉 
・従軍している長男ジェッド、女性の扱いに慣れている陽気な遊び人。 
・真面目で優しく明るい、良い腕を持つ靴職人の次男マッティ。 
・粘着質で短気、少し（大分？）陰気なニートの三男コン。

突然家庭に舞い込んだイザベラに全員好意を持つわけですが、当のイザベラは思わせぶりな仕草でノラリクラリ・・・。 
決定的な言葉に対しては微笑んで口を濁す。 
このことが原因で兄弟間（特にコンが一方的に）で喧嘩が起こったりと、不穏な流れになっていく家族達。 
そうこうしている内に上の２人は家を離れてしまい、 
半ば流される形でベラはコンと結ばれるのですが・・・。 


ヒロインは不幸の星の下に生まれたかのごとく（でも自業自得）、 
男運がない！ 
何故明るくて面白い長男や、真面目で優しい次男を選ばない？？！ 
三男なんか暗いし嫉妬深いし地味に切れやすいし、ストーカーの資質満載だよ？！ 


流産し弱っている場面から始まり、
中盤には靴屋の一家に受け入れられ、束の間の幸せな時間を過ごす、
そして徐々に終盤の悲劇へという流れなのですが、
音楽や演出が良いなあと思った。

中盤の牧歌的な音楽から、徐々に不穏なラッパの音が混じっていく流れに不安感が嫌でも煽られました。
ボートから伸びる手が水を梳くのもドキドキした。

最後めっちゃ暗いです。
ラストの母親の叫びが、中盤の一時と対比されて・・・。
気持ちはめっっちゃ分かる。ヒロインと出合ったために起きたこと。

けどまあ自業自得だから衝撃はなかったかな。

あー究極のダメンズ・ウォーカーのお話。

おもしろかった。