英国BBC制作のテレビ映画。
こんなにも反戦メッセージを強烈に伝える映画は他にないんじゃないか。まさにトラウマ級。
一発の核爆弾が、生存者を一瞬にして原始へと回帰させる。核爆弾が生んだ放射能汚染、飢え、環境破壊、皮肉なことにそれでも尚生き続ける人間の生命力や本能など、様々な事柄が交錯した希望なんて微塵もない世界が永遠に続く。
本編はそんな生き地獄の世界の連続で、正直きつかった。「地獄の黙示録」でキルゴア中佐が言ってた「石器時代」とはどんなものかの答えがきっとこの映画だろう。
制作された時代は東西冷戦真っ只中だった頃。しかし、NATOとソ連との対立を描いた本作を、今再び見る必要があるというのが悲しい。
