キッチー

チャーリーのキッチーのレビュー・感想・評価

チャーリー(1992年製作の映画)
3.6
ロバート・ダウニー・Jr.がまだ20代の頃に出たチャーリー・チャップリンの伝記映画。

ロバート・ダウニー・Jr.はユーモアある表情の下に深い感情を隠しているような演技をするので好きなのですが、こちらはガチな感じでした。もちろんチャップリンなので、ユーモアのある動きのシーンもあるのですが、真剣に演じてる感じが伝わってきて、こちらもなかなか良かったです。老けメイクも自然でした。こういう難しい役をやってきて今があるんですね、ますます好きになりました。

映画は晩年のチャップリンにインタビューしている形式をとり、回想の形で物語が展開していきますが、チャップリンが喜劇役者として成功していく反面、英国から米国に移ることで、兵役も逃れ、お金を稼いでいるのに米国籍もとらず、人々から反発を受ける場面もありました。特に共産主義者の疑いをかけられ米国から追放されたり、女性スキャンダルに悩まされたり、大変な人生ですね。
数年後に再び米国の地を踏み、アカデミー賞名誉賞に選ばれスタンディングオベーションで迎えられたチャップリン。ちょっと感動してしまいました。
ところどころにチャップリンの映画シーンが入っていたのも効果的でしたね。まだ観てない作品がいっぱいあるので、これからも観ていきたいと思いました。
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