中東はイエメン、あるイスラム教徒の武器商人を逮捕したFBI・・・彼を尋問した捜査官は、これを突破口としてテロの全容解明を目論んでいたが、彼は投獄先で同志の手引きにより脱獄。
やがてFBIは武器商人の経歴を掴むが、何と元米国陸軍の特殊部隊所属で、テロリストに寝返ったとして、ますます狙いを絞るが・・・そんな中、彼は鮮やかに爆弾テロを起こし、ついに同時多発テロへと動く...
原題の意味は"裏切り者"で、主人公は裏切り者か否かを淡々と描いて行く・・・が、スケールの大きい話を余りにも淡々と進めるため、スリリングさが失われたのは痛く、驚くべきクライマックスもサクッと流れる様に見れてしまっては何とも。
そう、テロリスト側にベテラン俳優を配し、メリハリ付けたら、『ワールド・オブ・ライズ』級の作品に化けたのに・・・硬派にするのはいいが、単調にしては裏目。
キャストでは、ドン・チートル・・・巧みに揺れの演技を披露。
対するガイ・ピアース・・・インパクトには欠けるが、持ち味は出してます。
さらには、サイード・タグマウイにニール・マクドノーにジェフ・ダニエルズらの渋いサポートにニヤリ。