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マージン・コールのPのネタバレレビュー・内容・結末

マージン・コール(2011年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

夜、自社がサププライムローンのリスクに晒されていることに気付いてしまった投資会社の役員達が、翌朝から一気に売りに出ることを決定する、それまでの非情な意思決定の過程を描いた作品。PrimeVideoにオススメされたモノの中から適当に選んで観たんだ訳だが、先週同じ問題を取り扱った『マネー・ショート』を観てたので筋書理解できたものの、そうでなければ??????ってなってたであろう、ハイコンテキスト映画だった。というか、PrimeVideoのレコメンド機能は、「あ、あんたマネーショート観たのね、じゃあある程度サブプライムローンが何だったかわかったよね、じゃあ次はこっち観てみよっか」的な感じで薦めてきたんだろうか。。
ストーリー自体は、「あ、我が社の商品めっちゃ窮地じゃん、よっしゃ全部売ろ」って社長が決断しましたーっていう、言ってみればそれだけなんだけれども、その過程に登場する各登場人物の反応が千差万別で面白かった。役者みたいな社長、徹夜明けにトイレでバッチリ髭を剃って身嗜みを整え、23才新入社員がクビになることに対して一ミリも哀れみを感じないサイコパス重役、自分一人が悪いのではない、お前にも罪がある...と責任の転嫁先を探し続ける役員や、etc...。投資という高度なゲームに関わる人々というのは、やはりこういうメンタリティなのだろうか。
この映画の描写が真であるならば、日本の会社から見てアメリカの会社の上下関係というのは、年齢の影響は希薄みたいだけど、役職による影響は相当エグいのではと感じた。
犬は、騒動の始まりと共に体調が悪化する。この時サム(ケヴィン・スペイシー)は泣いている。騒動が終わったあと、犬は死んでしまう。この時サムは泣いていない。
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