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シュザンヌの生き方のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

シュザンヌの生き方(1963年製作の映画)
3.5
エリック・ロメール監督による恋愛喜劇「六つの教訓話」の第2作。
原題:La carriere de Suzanne (1963)

真面目な薬学科の学生ベルトラン(フィリップ・ブーザン)は、自由気ままな友人ギヨーム(クリスチャン・シャリエール)に心酔。
ギヨームは、カフェでたまたま隣に座ったシュザンヌ(カトリーヌ・セー)に声をかけ自宅のパーティーに誘い、ベルトランを利用して彼女を泊まらせ、彼女の部屋へ行く。
ところがギヨームは、翌日からシュザンヌを迷惑がり、やがて、毎日のように彼女にお金をたかるようになる。
ベルトランは彼女を軽蔑しつつも同情する。
また、彼女はベルトランを商業高等学院の学園祭に誘い、彼が密かに心を寄せるているアイルランド人留学生のソフィー(ディアーヌ・ウィルキンソン)と話す機会を作ってあげる。

途中、ベルトランが両親から貰った洋服代4万フラン無くなるが、犯人がシュザンヌかギヨームか……は明らかにされない。

最後は、ソフィーの元恋人、アイルランド人のフランクが登場する夏のプールのシーン。

シュザンヌの体を見つめるていたベルトランは、ギヨームが好きだったのは彼女の○○だったこと、今までシュザンヌを馬鹿にしていた自分の過ちに気づく。

「憐れむ心を奪うことで僕らに復讐した」

肉付きがよく庶民的な女性と
細身で上品な女性とが対比されている。
なお、製作はロメールと、共に製作会社を設立しのちに監督となったバルベ・シュレデール(後のバーベット・シュローダー)
音楽にはモーツァルト作曲の歌劇「フィガロの結婚」の抜粋が使われている。
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