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知りすぎた少女のYSKのレビュー・感想・評価

知りすぎた少女(1963年製作の映画)
3.3
親戚の家を訪れるためにローマを訪れた主人公が連続殺人に巻き込まれるお話
主人公が巻き込まれる形で事件に関与したこともあるし、時代もあるのか撮り方の問題なのか若干のヒッチコックみを感じましたが、冷静に考えると結構めちゃくちゃでバタバタしており、シリアスの影に隠れて密かなコメディもあったかもしれません

なにしろ主人公が叔母の家を訪れたその日に叔母が急死、救急車を呼ぶわけでもなく病院に向かおうとしたのか外に出たところ強盗に襲われ荷物を奪われ気絶、目が覚めたところで殺人を目撃してしまい再び失神、雨が降っているにも関わらず目が覚めることなく寝ている間に気付けのつもりかウイスキーを飲まされ、朝になって巡回していた警察官に見つかり起こされ、目撃した殺人事件の話をするも死体がなければ酒の匂いがするから酔っ払って夢でも見たのだろうと相手にされず…凄惨な事件にも関わらずどうにも締まりがありません

事件が本当にあったのかどうかや犯人を自分で見つけるのだという方向に舵を切るのかと思いきや医者とラブラブしそうになったり記者とラブラブしそうになったり、そう長いお話でもないのにあちらこちらへ話が飛んだかと思いきや序盤から利かせていた伏線を回収するとともに盛大なオチでズッコケて終わるなんて、やっぱりコメディだったんじゃないかしら
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