トッド

レールズ&タイズのトッドのネタバレレビュー・内容・結末

レールズ&タイズ(2007年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

美味しそうで、あまり美味しく無かったベーコン映画。(いや、ベーコン自体は美味かった!個々の素材も素晴らしいが個々で楽しみたい素材)


末期癌で余命僅かな奥さんを持つ夫トムは鉄道員。勤務中に心中を図った親子の車との事故に遭う(母死亡)。その事故相手の息子を受け入れるトムの奥さん。最初は戸惑っていたトムも交流する内に心の変化が…。
物語の設定は魅力的です。

しかし、要素が多すぎて所々破綻してしまっていたのが残念でした。

特に違和感を感じたのが、トムとの事故で母親を失った少年。

「お前がブレーキかけてたら母は死ななかった!貴様には地獄すら生ぬるい!(ちょっと誇張)」と怒り心頭で復讐するためにトムの家を探し出し殴り込みに来たのにトムの説得と鉄道マニュアル本を見て納得。

トムの奥さんの献身な対応に母と重ね合わせ「あなたが母親だったら…」と言って心を完全に開いてしまう始末。(事故から10日ほど)

またトムの奥さんも余命僅かとはいえ夫の今後のことを考えずに少年を受け入れる態度にもイラッとしてしまいました。

なのでそんな無茶苦茶な人たちに囲まれても真面目を通し奥さんと少年を受け入れたトムが不憫で泣けてしまいましたよ。


あの天才俳優兼監督の娘の初監督作らしいですが、どうやら監督の才能は引き継がれなかったようですね。
ただキャスティングは素晴らしかったです。

あとベーコン映画としては真面目なベーコンが拝めたのは有難かったですかね。
トッド

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