Boss2054

ゴキブリ刑事のBoss2054のレビュー・感想・評価

ゴキブリ刑事(1973年製作の映画)
4.7
もう何度も観ているのだけれど、
渡哲也さんを偲んで…。

思えば、明るく楽しい東宝映画が全然明るくないし、楽しくないし、
まあ、私は、楽しかったけれど…。
石原プロモーションもどうして良いか分からない時代に作られた映画なんだろうな?
渡哲也さんが思いっ切り不良だし…。

で、多分にダーティー・ハリーなんかの影響があって、
渡哲也さんが型破りの刑事を演じてます‼︎
で、そんな渡哲也さんの役がやがて、西部警察の大門さんに見えて来ます。
つまり、西部警察のもともとは、ダーティー・ハリーだったト云うコトが分かりますね‼︎

型破りにも程があるほどのハミダシ刑事なのですが、
刑事モノが時代や国籍を超えて面白いのは、
基本的に、主人公の目的が明確だからですよね‼︎
犯人を捕まえる。
コレが分かっているので、
まあ、安心して観ていられます。

西部警察の原型の様なシーンも多々見られ、
渡哲也さんの乗った覆面パトカー対ダンプカーの集団のカーチェイス。
または、リーサル・ウェポン紛いのブルドーザーで家をひっくり返すシークエンスなどなど…。
プロデューサーはそれらを見ながら、
コレをテレビでやったら受けるぞ‼︎
ト思ったに違いありません‼︎

それに地井武男さんや加賀まりこさんの見せ場もあるし、
ちゃんとサスペンスもあります。
何より、コノ時代の熱気が凄いです‼︎
ホント、無茶苦茶です‼︎

ただ、警察官が持っている銃がコルトガバメントだったのは、意図的だったのでしょうか?
何故ならスタッフに銃の専門家がちゃんといるからです。

ラストの、コレが正当防衛だ‼︎
ト、銃をブッ放すシーンは、
凄いです‼︎
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