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ゴキブリ刑事のmitakosamaのレビュー・感想・評価

ゴキブリ刑事(1973年製作の映画)
2.8
スカパーにて。石原プロ制作・渡哲也主演の刑事もの。原作は一応漫画があるらしいがよくわからん。
破天荒な刑事ものなど、ビバリーヒルズコップやリーサルウエポンやダイハードなど世に腐るほどあるが、今作は何というか全体的に凄い雑!(笑)

渡哲也が逮捕歴も多い問題も多いが暴力刑事を演じる。もみあげが長いが余り綺麗に生え揃ってないね。
新しく赴任してきた先がどっかの新興工業都市。このロケ地がまた凄い。マトモに舗装されている道路が殆ど無くて画面全体が土色だ。今作の荒々しさを象徴しているようだ。
この町では土建屋の暴力団が仕切っていて、社長は占拠に立候補。だが裏では麻薬の密売を行っている。

加賀まりこはかつて因縁があったようだが、それでも渡にお熱な喫茶店の店主。
渡の部下に地井武男、警察署長に神山繁などが見られるね。

渡哲也は、チンピラを不当逮捕に暴力尋問の数々。これは破天荒さに気分爽快になるという楽しさでは無い。リアリズムの欠片も無さに対し大らかに笑けるということだ。

薬漬けのトルコ嬢を監禁。嬢を預けた後輩刑事と共にマシンガンで蜂の巣に。
そして渡哲也は自動車運転中にダンプカーに散々煽られた挙げ句、工事現場でブルドーザーに車ごと体当たりされクレーン車で吊られる。
車をクレーン車で吊ったって、殺されたわけじゃ無いから生きて脱出するわな。後輩はマシンガンで撃たれてるのに、主人公に対しては脇が甘いぜ。

脱出した渡だが、捜査から外される。その上チイチイも薬に関わっていたことが判る。

散々辛酸を舐めさせられた渡哲也はブルドーザーで敵のアジトのプレハブ小屋をぶっ壊す。
プレハブとは言え簡単に壊れすぎ(笑)
その上、相手方のボスを訪ね、思いっきり銃殺だ(笑)正当防衛とか言ってるし。これぞ石原プロイズム!
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