この映画はねぇ、覚悟して観てみると思いのほか楽しめます。
あくまでも「覚悟の上」でね。
こんな事やってるけど、それでもファンでいられますか?と尋問される「踏み絵映画」え~い、この映画が観られるか~~~?
いわゆるチュー・イェンビン監督もの、初期の金城武のコメディ映画はほとんどこの監督。
「アイドル崩しの監督」と言われてるらしい。
『危険な天使たち』もチュー・イェンピン監督でしたが、あたたかい目で観てあげましょう。
でもね、調べると(インターネットはすごいなぁ)キャストがいわゆるアイドルづくしのアイドル映画なんです。日本で有名じゃないだけで。
この映画はさすがに日本未公開なのですが、DVDになってるしね。
金城君は女の尻ばかり追いかけまわしているバカな青年三人組の一人なんですが、一番、もてない役なんですね。スー・ヨウポンは、もてる役ですけれど、アイドルの人だし、アテナ・チュウも人気歌手。
IMDBのバイオグラフィーでは
”He started out as a puerile teen idol in the Chinese entertainment scene.”
puerileというのは、幼稚な、とか子供っぽいという意味なんですが、まさにa puerile teen idolな映画。
その割に、一応、社会人の役で、お酒も煙草もやるんですけどね。
金城武本人役とダーリという(なぜか)シャボン玉が大好きなさえないメガネ君を金城君が二役やってます。
意外な面が見られて、サスペンダー姿とか、結構かっこいいし、お金持ちのおぼっちゃんでもあって、きれいな家に住んでいるし。
かっこいい二枚目の金城君が好きな人は絶対観てはいけません。覚悟があって、あたたかい目で肩の力抜くと結構、バカバカしくていいかもしれない。とにかくこの映画の鑑賞に必要なのは「覚悟」です。