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ビヨンド・ザ・ダークネス/嗜肉の愛のizuのレビュー・感想・評価

3.8
ただのラブストーリーじゃん。

剥製作りを趣味とする青年、フランクには婚約者のアンナがいたのだが、2人の関係に嫉妬する家政婦のアイリスがかけた呪いでアンナは死んでしまう。アンナの死がきっかけとなり狂ったフランクは、墓に行きアンナの死体を掘り返し、剥製にしアンナ(の死体)とまた共に過ごすのだった...

ネクロホラー、ネクロ映画(死体を愛しちゃうよ系映画)にはラブストーリーが多い。ネクロマンティックが死姦映画の金字塔と言われるなら、こちら「ビヨンド・ザ・ダークネス」はネクロホラーの金字塔と言える。この映画では実際に死姦するシーンは無いが、死体と共に過ごすフランクや婚約者の死体の真横で別の女とおせっくるすをする意味の分からない光景を拝める。

婚約者アンナの死体に防腐処理を行うため、腹にメスを入れ内臓をグチャドロ取り出し心臓にかぶりつくシーンがとてもとても印象的。鼻に管を入れ脳みそをジュルルッジュルしたり色々頑張ってるんだけど、そこを死体をもって帰る帰り道に「乗せてってよ~」と言われ仕方なく乗せたヒッチハイクの女性に見られてしまう。その女性をもちろんぬっちぬちに殺すんだけど、殺すシーンではいまいち血も臓器も出ないのが残念ではある。

とはいえ、その後の女性を解体するシーンが吐血するくらい最高。フランクに愛されたい家政婦のアイリスが一緒に解体のお手伝いをするんだけど、容赦なく腕とか落として行くのが笑える。この女には慈悲がないのか。
落とした首を酸で満たした風呂にポチャして溶かそうとするんだけど、この時溶けた頭蓋骨が硫酸風呂から浮いて来るシーンがとてつもなく素晴らしい。なんかないんですかね、Tシャツとかそういうアレ。あったら買うんですけどね...

以降、人殺したりネクロしたりする純愛ラブストーリーです。正直言ってラストはこの時代の映画でよくあるもので既視感半端なかったけど、この年代、イタリアの雰囲気が最高。音楽もめちゃくちゃ良いです。死姦は無いけどネクロ映画だよ~って聞いて円盤確保しておいたけど、これは本当に確保しておいてよかった...

視聴 2023年11月19日
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