圧巻
題名の如く「ベン・ハー」の生涯にフォーカスを当てながらもイエス・キリストの一生を綺麗に織り交ぜた叙情的な作品。
ユダヤ人のベン・ハーが些細な事件を皮切りに家族までもが悲惨な末路を辿ってしまうのはあまりにも不憫で仕方なかった。 だがその中でもハーは必死に食らいついて成り上がっていく様は趣旨は違うがキューブリックの『スパルタカス』に似ていた。
この映画の最大の見所である戦車競走のシーンは形容しがたいほど圧巻だった。CGなどでは無い、生身の人間と馬により繰り広げられていく競走シーンには画面に釘付けになった。途中ポップコーン食べる手が止まった。
迫力があるということは裏を返せば危険が非常に伴うことと同義だろう。だから撮影は命懸けだったに違いないと感じた。 現在見ても「すげぇ」となるレベルだから公開当時の民衆はどんなはんのうだったのだろうか。
こんな迫力がありながらも詩的で美しい部分が綺麗に描写されている映画は中々ない。アカデミー賞総ナメした作品なだけあるわ。映画館で見れて良かった作品。
2025/51