ペジオ

殺人者はライフルを持っている!のペジオのレビュー・感想・評価

4.4
思い出した映画たち・・・「ノーカントリー」「イングロリアス・バスターズ」

「映画の恐怖」の体現者=引退を考える怪奇映画俳優と、「現実の恐怖」の体現者=動機無き無差別狙撃犯の対決という構図がまあ面白い
ラストのドライブインシアター(…もうこのシチュエーションが良いよね…)で二つの恐怖が交錯するシーンは、時代に伴う恐怖のカタチの変容に対して「映画の恐怖」が意地を見せた名シーン
止められない現実の変化を踏まえながら、それでも「フィクションの力」を信じる作り手の想いを感じる
(ギャグとして描かれるポリス・カーロフが寝起きに鏡で自分の姿を見て驚くシーンからもそれを感じた)

低予算故のモンタージュを多様した演出も楽しい
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