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処刑男爵のyasu555overseasのレビュー・感想・評価

処刑男爵(1972年製作の映画)
3.9
アマゾン・プライムでの恐怖チャンネルの独占として見ました。

中世の暴君の風貌が凄いグロテスクで皺皺の山高帽を被り、服もマントを羽織ったゴジック風の貴族のような黒正装で正にフォン・クライスト男爵はゴジック風な悪魔な雰囲気でした。

ゴジック・ミステリー・ホラー映画でした。











フォン・クライストの子孫であるピーターとエヴァ2人の学生が叔父である教授の案内で古城にやって来て、夜になって古城にやって来たエヴァと一緒に来たピーターが祖先の呪文を唱えてフォン・クライスト処刑男爵(バロン・オットー・フォン・クライスト)を蘇生させてしまうというストーリー。

2人のピーターとエヴァが夜で古城に居た時、ピーターが呪文を唱えて鐘が2回鳴った後、フォン・クライスト処刑男爵が蘇ったシーンが無演出で生々しい感じでB級感な仕上がりでしたが、マリオ・バーヴァにしては良く手掛けたゴジック風なホラー演出で良かったです🌟🌟🌟🌟🌟👍👍👍👍👍


処刑男爵がフリッツ(恐怖遊び好きな男)を拷問器具の扉の裏にあった無数の針で殺したシーンは凄い凄惨でした(血塗られた墓標でもあった)。古城の最初の持ち主やった老人の首をへし折ったシーンは豪快な殺し方で凄かったです。

持ち主やった老人の代わりにアルフレッド・ベイカーに成り済ましたフォン・クライスト処刑男爵の風貌が人間らしい皮膚で形成されて人間のように装った処刑男爵の芝居が凄かったですが、魔女・エリザベトの遺品のネックレスを持ったエヴァが拷問器具の中でうつ伏せたフリッツの死体に故意で遺品のネックレスを落とした事で処刑男爵は弱まって顔がグロテスクに戻って処刑男爵に惨殺された死体が蘇って(魔女・エリザベトの呪いによる働き)処刑男爵を捕まえて自分達にした事と同じように拷問で殺す時の処刑男爵の断末魔な叫び声のシーンが凄い叫び声で因果応報な処刑男爵らしい死に方で叫び声が半端無く凄かったです。