FukiIkeda

ゴースト・オブ・ミシシッピーのFukiIkedaのレビュー・感想・評価

3.8
1963年、キング牧師が演説を行った夜、公民権運動家メドガー・エヴァーズ射殺事件が起きた。当時のミシシッピでは、アフリカ系アメリカ人への差別は色濃く、その犯人であった白人至上主義者バイロン・デ・ラ・ベックウィズは2度も起訴されるが、白人たちによる裁判制度の中では、決して有罪となることはなかった。
当時の事件を得意気に武勇伝として言いふらしていたベックウィズを再起訴しようと諦めないメドガーの妻マーリー。
彼女の諦めない姿と、自分なりに考えた人としての正義から、30年後に命懸けで有罪に持ち込んだ地方検事ボビー・デローターとマーリーの闘いを描いた作品。
つい最近のことなのに、信じられないような事を平気で言う人達がいて、それすら信じがたいが、今だに、どこかで残る白人至上主義や差別の闇はまだまだ沢山あって。
今は少しマシなだけ。
でも結局、黒人のために頑張った白人の話だから美談として映画化されるようなことも否めない。
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