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ポッピンQの星のネタバレレビュー・内容・結末

ポッピンQ(2016年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

fillmarksでの評価が低かったので、残念がる準備すらして視聴したのだが、どこかジブリを彷彿とさせる音楽も繊細な世界観も美しくて、更には一番期待値が低かったストーリーも良くて驚いている。プリキュアみたいな衣装で、プリキュアみたいな女の子たちが、プリキュアみたいに踊っているけれど正直気にならなかった。これはこれでいいし、何なら世界観や設定はプリキュアより好きだと思う。最後の衣装やキャラのビジュアルはもう少しかな。また、少々展開が唐突な箇所がいくつかあったのでこの壮大なストーリーを1時間半ちょっとという短い時間の中に凝縮するよりは前編と後編に分けた方が良かったのではないかと思うものの、大きな違和感は感じなかった。ただ、未来の自分のところからいすみ達の元へ、悪に味方していた心が善の方へ戻ってくる動機が少し不足していたように思う。何故なら体を張って助けたとは言えその時点までの4人とさきの関わりは本当に僅かだからだ。
上に述べた以外にも気になるところは何点かあるものの、この映画は面白いし秀逸だと私個人は感じた。何より、この映画を見ていると大人になるにつれて失われつつある世界の煌めきを感じ取る心が蘇ってくるのだ。ジャケ写に惹かれて見ることを決めたが、時間を割いて見て良かったと思う。また見たいと思える、そんな作品だった。続編に期待。
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