1960年代に人種差別が色濃く残るテキサス州を舞台に、白人と黒人の混合バスケチームの奇跡の快進撃を描くスポーツサクセスストーリー。
弱小だった大学のバスケチーム。様々な困難が降りかかる中、それを跳ね返し着実に勝ち星を重ねる様子を、主人公の熱血コーチの目線で描かれます。
まさにあの名作「タイタンズを忘れない」のバスケ版とも言える物語。これ劇場未公開とか勿体ないなー。
チームが注目されればされるほど、エスカレートする暴力や脅迫。時には命の危険まで及ぶほど。当時の人種差別がどれほどの酷さだったのかが伺えます。
そんな劣悪な状況を打開するには、諦めずひたすら挑み続けて勝ち続けるしかない。チームが一つになっていく過程がとにかく熱い。
試合の場面もスリリングで、接戦なんかその緊張感が直接伝わるような迫力。決勝戦は両チーム共に全身全霊で戦う姿に、気がつけば手に汗握っていました。ドラマもスポーツもひたすら熱量に満ちていて、本当に感動的。
スティーヴィー・ワンダーやインプレッションズといった当時の名アーティストの名曲の数々も素晴らしく、演出力の高さもなかなかのもの。これぞ隠れた傑作。お勧めします!