ハレルヤ

グローリー・ロードのハレルヤのレビュー・感想・評価

グローリー・ロード(2006年製作の映画)
4.2
1960年代に人種差別が色濃く残るテキサス州を舞台に、白人と黒人の混合バスケチームの奇跡の快進撃を描くスポーツサクセスストーリー。

弱小だった大学のバスケチーム。様々な困難が降りかかる中、それを跳ね返し着実に勝ち星を重ねる様子を、主人公の熱血コーチの目線で描かれます。

まさにあの名作「タイタンズを忘れない」のバスケ版とも言える物語。これ劇場未公開とか勿体ないなー。

チームが注目されればされるほど、エスカレートする暴力や脅迫。時には命の危険まで及ぶほど。当時の人種差別がどれほどの酷さだったのかが伺えます。

そんな劣悪な状況を打開するには、諦めずひたすら挑み続けて勝ち続けるしかない。チームが一つになっていく過程がとにかく熱い。

試合の場面もスリリングで、接戦なんかその緊張感が直接伝わるような迫力。決勝戦は両チーム共に全身全霊で戦う姿に、気がつけば手に汗握っていました。ドラマもスポーツもひたすら熱量に満ちていて、本当に感動的。

スティーヴィー・ワンダーやインプレッションズといった当時の名アーティストの名曲の数々も素晴らしく、演出力の高さもなかなかのもの。これぞ隠れた傑作。お勧めします!
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