マルコヴィッチの穴のZottyanのレビュー・感想・評価

全てを表面だけなぞって茶化すエアプ哲学映画なんだけど、その造りすらも空虚な主人公の人間性に回収し、メタへ昇華させているのが良いと思った。

特にマキシンの造形が好き。何がやりたいのか本人もわからないまま暴れ回って一人だけ美味しい思いをしたまま一抜けするのが全然見ないパターンで良い。エアプ悪女。

最後の心象風景フラッシュバックシーンも気持ちいい。