Nao

自由を我等にのNaoのレビュー・感想・評価

自由を我等に(1931年製作の映画)
4.4
刑務所仲間のルイとエミールは脱獄を図るが、要領の良いルイだけが成功してしまう。
ルイはレコードを売る露天商から蓄音機会社の社長にまで出世する。
やがて刑期を終えたエミールは、ジャンヌという女性に一目ぼれするが、彼女は偶然にもルイの会社の工場で働いていた。
工場でエミールとルイは再会する。

サイレントとトーキーを織り交ぜながらテンポの良い音楽に乗せてコミカルタッチで描かれる。
人生を悲観せず、前向きに生きていこうという様子が窺えて元気を貰えた。
友人はいつまで経っても友人なんだ。
たとえ権力や地位や名誉が違えども。
自由を望むのは皆一緒で、明日への活力となる友人は一生物。
自由が何よりも素晴らしいと訴えた素敵な人間讃歌だった。
Nao

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