愛しいはずの子供を次々と殺していく心を病んだ母親を描き、現代社会の闇を痛烈に批判したサスペンス。
4人の子供の世話に追われる毎日を送っていた母親は、産後の鬱に悩まされていた。
そんな中、長距離トラック運転手の夫が長期の不在で鬱の症状が悪化してしまい…
映画冒頭に「実話をもとに…」とテロップが流れるきっつい映画(^^;
「シャイニング」の母親版、「誰も知らない」の直接攻撃版(苦笑)なので、世界「母親が子どもに勧めてはいけない映画」でも上位に(;o;)
序盤、母親が育児ノイローゼで少しおかしく、だんだん症状が悪化し、ついに統合失調症になり、自分の子どもたちを殺しまくるという悪夢のような映画( ;∀;)
子どもが観たらトラウマになります…
尺は77分と短めで、ストーリーもキチ○イになった母ちゃんが子どもを襲うというシンプルなものだが…
緊張感が半端ない(;゜∀゜)
敵がゾンビやらクリーチャーや不死身の殺人鬼なら現実味がないので、エンタメ映画として観てられるが、こちらは徐々に徐々に母親がおかしくなっていくので現実味があってきつい。
純粋なホラーではないため、グロ度はそれほど高くないが、被害者が赤ちゃんやら幼稚園児で自分の子どもという鬼展開。※家族以外にも犠牲は出ますが
映画自体の完成度としては、尺も短く傑作とまで言えないが、その分全てのシーンに無駄がなく、関係なさげなものが全て伏線となって回収されるのは見事!
犬くん,豚くん,隣のおっさん,パチンコ,アマチュア無線,マッチ,家族の絵…などなど後々意味を持ってくる。
カメラワークも演出も非凡な才のあるラース監督だが、この後の作品がアメリカでもないのが残念。
見事なキチ○イ母を演じたコリーンポーチも、この後はTVドラマ女優になってしまいこちらも残念(;o;)
とにかく一人一人ちびこたちが殺られていく描写は精神的にかなりきついので、好事家さん向けです(^^;
間違っても子どもに見せない方が…
ラストも後味悪いです(;゜∀゜)
父ちゃんも根は悪い奴じゃないけど、空気読めないので大惨事に(T_T)
親たちへの啓蒙映画としていいかも知れません(*_*)