アメリカン・ニューシネマの類なのか...
アメリカとフランスを結ぶ麻薬密売ルート”フレンチコネクション”をニューヨークの暴力刑事二人が追うというストーリー。
フリードキンの振り幅凄いな。ホラーでも刑事映画でも何でもござれな監督作のバリエーションが豊富で流石は名巨匠。さて今作フレンチコネクションはこれまた名作の一つ。ニューシネマなんでそれまでのハリウッド映画とは一線を画す描写が満載。
捜査よりもまず犯人を”追う”事の描写に徹底した内容故にストーリーはぶっちゃけると退屈w でもただ退屈というワケじゃないので別に悪い事ではありませんが、ちと怠かったかな〜...しかし一時間過ぎから始まる疾走感あるカーチェイスや銃撃がとにかく凄くて。これを見せる為だけの焦らしだったのかも知れませんね。ラストまでの駆け抜ける様な展開は最高。
もっと驚きなのがこれが実話という...ファッ!?エンディングでぶったまげましたね。調べるとあまり脚色もされてないみたいなんでまさに正統派な実録巨編とも呼ぶべき。あ、退屈な場面があったのは脚色皆無なおかげか。まぁダイナミックな映画的演出が欲しかったのが個人的な感想ですが、リアルを演出するにはこの手法が一番ですな。
あのロイ・シャイダーが宇宙刑事ならぬ暴力刑事シャイダーなワケですが、それ以前に渋い事渋い事。顔立ちといい何から何までカッコいい俳優ですなぁ。
電車を車で追う場面というとキャプテンマーベルがオマージュしておりましたが、まぁあれは...オマージュでもなくただ真似したかっただけだよな....。