女子大生のクラークは数学の単位を取るために勉強に集中できる場所を探していた。
そんなある日、彼女は同級生のザックから彼の仲間が住むとある廃病院に一緒に住まないかと誘われて住むことにした。
実はその廃病院は昔、謎の殺人鬼シュリーカーによって殺人事件が起きていた曰く付きの病院だった・・・・。

謎の殺人鬼シュリーカーによる殺戮と謎を描いた推理要素もあるB級サスペンスホラー映画。
とある廃病院で暮らしている大学生たちがシュリーカーという怪物により一人一人殺されていく展開はそれなりに恐怖感もあって悪くなかった。
シュリーカーの造形もCGではなく着ぐるみで骸骨のような顔に巨大なエイリアンのような体でそれなりに独特な感じもあって良かった。
またシュリーカーを影で操る謎の人物を登場人物の中から推理する要素があったのもスクリームみたいでよかった。
しかしシュリーカーの殺害方法がやや単調なものだったり、謎も結局そこまで大したものじゃなかったのが残念だった。
ラストの対決がやたらあっさりしていたのも個人的にはマイナスだった。
全体的には面白そうな要素があっただけにそれをうまく生かしきれていない感じがして非常に残念な惜作だった。

女子大生クラークは勉強に専念する場所を探して、同級生のザックの誘いに乗り、ザックら5人が住む廃病院に住む事に。だが、夜毎奇妙な叫びが聞こえ…というストーリー。
フルムーンピクチャーズ制作のオカルト入ったモンスター・スラッシャーホラーです。監督のウィリアム・マローンはデヴィッド・デコトーの変名ですね。
廃病院を勝手に寮代わりに住む学生5人の中にクラークも仲間入りさせてもらいますが、夜毎聞こえる謎の叫びの原因を探ろうとして地下に住む謎の男ロバートから「シュリーカー」という存在を知らされ、調べるうちに50年前に病院で７人が殺される連続殺人が起き、その犯人がシュリーカーと呼ばれていることを知るも、彼らも次々殺されていきます。
前半はクラークとザックや他の入居者とのやり取りや、ロバートと共にシュリーカーについて過去の記事や儀式の跡や残された記号を調べたりする展開に費やされ、後半からは学生たちが襲われていきますが、シュリーカーが最初の犠牲者や次の犠牲者を襲うまでが結構遅いですね。ゴア描写は最初の顔ズタボロに引き裂かれる所くらいで後はほぼないですね。
骸骨の様な双頭の頭にゴリラの様な体型をしたシュリーカーの造形は着ぐるみ使って表現されていい感じですが、襲撃シーンは顔のアップで全体像が見えるショットかなり少ないのは残念。確かVHS発売時にフィギュアも出ましたね。壁抜けて現れる所や、襲撃の記号書いた紙受け取った者を襲い、その紙誰かに押し付けたらそっちが襲われる設定や守護の記号書いたものは襲われない設定は面白い。襲撃シーンは爪で引掻いたりするだけで単調な感じでしたね。
シュリーカーを召喚し、5人を生贄に捧げようとする者が仲間内にいるという犯人捜し要素入れてるのも面白いですね。後半の疑心暗鬼になる展開やちょっとしたどんでん返しもちょっと面白い。結局一番怪しい奴が黒幕でしたな(ジャケはちょっとネタバレでは…)
最後は結構アッサリ決着つきましたな。結局黒幕たちの目的は分からないままだったな。後、50年前に召喚したのは誰なんだろ？
「ハチェット」シリーズにアジア人役で皆勤賞のバリー・シェンが嫌味なリーダー気取り役で出演してます。今作ではバリー・アレン名義ですね。
そこまで面白いわけではないですが、犯人捜し要素入れたりストーリー工夫してあるので期待しなければ楽しめるんじゃないでしょうか。

サイコ・ホラー
監督：デヴィッド・デコトー

実在の事件をキーワードにしたサイコ・ホラー。

大学生である主人公クラーク（タニヤ・デンプシー）は外部には漏らさないという約束で、学生6人で廃墟に住む事に。だが、その廃墟は昔、錬金術師によって魔物を呼び起こしてしまい、大量殺人が起きたという恐ろしい歴史を残す場所だった。

舞台は廃墟となった病院。ジャケットが怖い。
女子大生クラークは静かな場所で勉強したいと思い、元病院だった廃墟化した建物に住み込む。そこは既に5人が住んでいた。
猛勉強に励んでいたクラークだが、時々妙な悲鳴がする。
気になったクラークは自ら、元病院に関する情報を収集。
すると、迷宮入りした連続殺人事件が浮かび上がる。
当時の患者が奇妙な悲鳴を聞いたことから、正体不明の犯人はシュリーカー（絶叫者）と呼ばれていた事がわかる。
ある晩、仲間の一人が惨殺されてしまう。クラークは、なんとか事件の謎を解こうとする・・・というストーリー。
テンポよく進んでいき、物語もわかりやすかった。
緊張感があり、人間のドロドロしたドラマも描かれる。
「スクリーム」みたいな雰囲気もしないでもない。
ていうか、静かな所で勉強したいから廃墟住むって（笑）
サスペンス要素もあったりしてスリリングだった。
どんでん返しありのモンスター・サイコ・スリラー。
悲鳴が恐怖を生むという設定が斬新。意外と楽しめた方かも。

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