菩薩

愛と殺意の菩薩のレビュー・感想・評価

愛と殺意(1950年製作の映画)
3.4
男の理想は「殺ってくれたのね!素敵ダーリン!愛してるっちゃ!」なのに、女の涙が意味するものは「マジで殺りやがってこの野郎…金づるいなくなっちまったじゃねぇか責任取れんのかよ我…」に見えてしまったし、そもそも目の前にあんな綺麗なドレス姿のレディが現れたら、俺なら「住む世界が違っちまっただ…」と、すぐさま田舎に踵を返す。書きたい事のほとんど(ネオレアリズモがやら、ブレッソン以前のブレッソンやら、ほぼほぼヴィスコンティやら…)は全部大寺さんに言われてしまったので正直後書く事は何も無いが、マセラッティのロゴマークが三つ又の鉾ってのはそれなりに意味があるのでは…?篠崎誠の『おかえり』の車の前の横切る犬は偶然らしいけど、こっちの犬はマジ物っぽくて戦慄が走った、愛と殺意…太陽と戦慄…関係無い…。一度ならずとも二度とも駄目ならば、この愛もやっぱり不毛なのだ。
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