コマミー

奇跡が降る街のコマミーのレビュー・感想・評価

奇跡が降る街(1991年製作の映画)
3.0
【幸運に恵まれた男】

[気まぐれ映画レビューNo.122]

[こんなクリスマス映画を観た2021🎄No.13]




本作は、この作品にも出演している"フランク・ペシ"と言う俳優の"実話をベース"に作られた作品だと思う。突発的に観た作品なので、分かる事はそれくらいなのだが、本作は皆さん大好きな"イタリア系家族"の物語なのだ。

生まれながらにしてとてつもない幸運に恵まれた主人公フランク・ペシは、ある日"宝くじ"に当選する。だがどこか"不満"な様子で、怒りに任せて教会と神父に雪玉を投げつけて、警察に補導されてしまう。なぜ当選したのにそんなに不満なのか?自分が幸運に恵まれてる事に嫌気を覚える"ワケ"を、神父と警察に打ち明け出す。そこには、確執を持つ"父"との家族の物語があった。

アメリカのこうゆうノリが好きな方なら、楽しめる作品なのかもしれない。普通の映画好きが楽しめるのは、意外と"後半"からである。本作は前半は割とダラダラと進むのだが、後半から少しだけ盛り上がり出す作品なのだ。物語的には実に"クリスマス"にぴったりな作品に近いのだが、単純に父との親子物語としても観ても良い作品だと感じた。
"ダニー・アイエロ"がなかなか良い味を出してるなと感じた。"小規模なゴッドファーザー"と言っても良いのだろうか?ダニー・アイエロ演じる父親と"イタリア系マフィア"の存在感がそれを惹き立ててくれた。

"ファンタジー的"でもあり、"現実的"でもある。そんな不思議な作品だったように感じる。ボーっと観る分には丁度いい作品である。クリスマス作品が多い"20世紀フォックス(現:20世紀スタジオ)"の作品でもあるため、観てみる価値はあると思う。

アマプラにあるので、もし良かったら観てみて下さい。
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