あけみ

ストーミー・ウェザーのあけみのレビュー・感想・評価

ストーミー・ウェザー(1943年製作の映画)
4.0
「神戸クラシックコメディ映画祭2024」にて初鑑賞。
1943年公開の、オール・ブラック・キャストのミュージカルです。
「ザッツ・エンタテインメント!」「ザッツ・ダンシング!」等の、いわゆるアンソロジーものでしか観たことがないレナ・ホーンやニコラス・ブラザース、それから「ブルース・ブラザース」のキャブ・キャロウェイが観られる希少な作品。
若い頃のレナ・ホーンは本当に美しくて…今まで、歌っている時の姿しか観たことなかったから可憐でびっくりしました。70代の彼女の姿は「ザッツ・エンタテインメント PART3」で観ることが出来るけど、その時はハリウッドでの(というかその時代の)黒人差別について怒りの発言をしています。
後半に、キャブ・キャロウェイが登場してからは、彼が全部さらってく感じで、ずーっとニコニコしながら見入ってしまいました。
大ラスにはニコラス・ブラザースという超技のタップ・ダンサー兄弟が出てきてこれがまたとんでもない。何かで読みましたがこの兄弟のどちらかは股関節を使い過ぎて、早々と車椅子生活になってしまったとか…。
ビル・ボージャングル・ロビンソンは「ザッツ・ダンシング!」でシャーリー・テンプルと踊るおじさん役を観たことしかなかったです。この作品では主役なんだけど、ほとんど狂言回しのような感じ。
だけどこうして映像に残っているというのがすごいことなんだと思います。

20世紀FOXの作品というのが意外でした。レナ・ホーンやニコラス・ブラザースはMGM専属だと思い込んでいたので。
MGMのオール・ブラック・キャスト作品は「キャビン・イン・ザ・スカイ」ですね。こちらは未見。ソフトは出てるんだけど、今回みたいに、どこかで特集上映をやってくれないか…とひそかに待っています。
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