みそぽんず

借りぐらしのアリエッティのみそぽんずのネタバレレビュー・内容・結末

借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

人間の生活用品を工夫して自分達の生活に取り入れてるの好き。家の中のシーンは1シーンずつ止めて細部まで全部見たくなる。
世界観は好き。

ただストーリーがなぁ…。家政婦、あんなの進撃の巨人じゃん。表情もいちいち怖い。
結局ラストは小人達が人間に迫害されて財産投げ売ってでも逃げるしかないなんて。
力があって繁栄している側にマイノリティが屈するのは現実的でよくある話だと思うけど、フィクションなんだからそこは夢を見せて欲しかったわ…
借り暮らしの状況だと人間が施して(気付いてはいないけど)小人達が恵んでもらう、対等な関係ではないのが共存できない原因なのでは?
小人達は人間から物を借りる、じゃあお返しにこういうことするよっていう関係性に持っていけなかったのか…。
おばあさんとか理解ある人だったのに、もったいない。家政婦みたいな主張がましくて声がでかい人に屈するのは実に残念。

翔はあの年頃にして落ち着いて老成してんなって思ってたけど、滅びゆく種族発言であぁこの子も子供なんだなって思った。自分の運命に絶望しちゃってるんだね。