たけのこ

借りぐらしのアリエッティのたけのこのレビュー・感想・評価

借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)
3.3
いい作品かと思うのですが、ジブリ作品という期待感を持って見るにはやはり力不足でしょうか。

個人的にはアリエッティたちが「生活」をしているリアリティがどうにも感じられなくて。
あのサイズなら小動物に対する警戒心はもっと強くあるべきなんじゃないの?とか、その食器とかはどこから持ってきたの?とか、途中で出てくる少年はわかるものの、良く引っ越しをしているのに、アリエッティの家族は文化的できれいな生活すぎないだろうか?とか。そういう設定に対するリアリティの部分ですね。

原作あってのお話ですし、ファンタジーにリアリティとか言われても……というのはわかるのですが、宮崎監督の作品でそういう部分って感じたことないよなぁって思うわけです。何気なく演出されているのか、無理なく演技されているのか、そういう題材をうまく避けているのかのどれかだとは思いますが。

お話としてもこじんまりとしているので余計そういう部分が気になってしまったのかなぁと。いや、けっして悪い作品ではないんですけどね。